2009年5月3日日曜日

聚散兩依依


 《聚散兩依依》という映画を見ました。1981年の台湾映画です。題名は訳しにくいのですが、「出会いと別れ名残り惜しく慕わしい」というような感じです。原作は瓊瑤(琼瑶)の同名の小説です。下の写真は、主演の呂秀菱(1962-)です。呂秀菱はピアノと琵琶の名手だそうです。

 瓊瑤(1938-)は台湾出身の女性作家です。悲恋を描くのに巧みで、数々の作品が映画化やテレビドラマ化されています。  小説の悲恋に感情移入して、自殺する若者も少なくなかったそうで、瓊瑤は中国の悲恋物語作家の代表者でもあります。


 《聚散兩依依》は主題歌が美しい映画でした。悲恋ではあるのですが、結末は明るい映画です。

 また、《阳光灿烂的日子》という映画も見ました。1994年の香港・大陸の映画で、題名は「陽光燦爛の日々」という意味で、文化大革命の時代の思春期の少年少女の姿を描いた映画です。 原作は王朔の小説《动物凶猛》です。

 文化大革命を扱った映画というと、《活着》のような暗い映画を想像しましたが、この映画は暗い映画ではなく、あくまで少年少女を描いた作品でした。 原作は読んでいませんが、暴力と欲情を描いており、映画はその部分は取り去ったもののようです。

 上の写真が、主演の宁静(寧靜)(1972-)です。彫りの深い顔立ちですが、貴州省出身で少数民族との混血だそうです。

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